NINJA-TOOLS
Evening tales of Music 忍者ブログ
大好きな音楽を集めました
[1]  [2]  [3]  [4]  [5
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ピアノを習い始めて漠然と「音楽の先生になりたいな」と思っていたのが
中学校で音楽部顧問の龍先生に音楽を習ってから、それがはっきりした目標になった。

部活のブラスバンド部で、憧れのクラリネットに割り当てられず、とんでもない任命が来た。
指揮者だ!

わたしは元々リズム感がないし、人をまとめるなんてことできるはずもないのに・・・・・。
全く自信がなかったので、見様見まねで振った指揮棒は散々なものだった。

そんなわたしの姿を見るに見かねてか、先生が放課後に個人的に指揮法を教えてくださった。
何度も何度も、まさに“手取り足取り”という感じだ。

先生の体温が背中から伝わってくる。

キュッキュッと歯切れよく動く指、ピシッと止まる手首の動き。
わたしの手を包み込む手のほんのりとした温かさ。

自信なく指揮棒を動かした後、先生の顔をのぞき込むと
「わたしの顔を見なくてもいいから、しっかり鏡で自分の動きを確かめなさい!」
と厳しい表情と言葉で叱られた。

この、先生のかなり厳しい個人指導のおかげで、ぎこちないとはいえ何とか指揮棒が振れるようになり
授業を通しても音楽の楽しさを知ることができた中2の頃。
しかし、その年の終わり頃、先生は7歳の息子さんをたった一人残して亡くなられた。
おそらくまだ40歳にはなっていなかっただろう。
それはもう悲しくて悲しくて、母の胸で泣き崩れてしまった。

それからというもの、「音楽の先生になりたい」という気持ちは、
「龍先生みたいになりたい」という強い願いに変わっていったのだ。

先生と同じ山○大学の教育学部音楽科へ行って、
国語のお免状も取って中学校の先生になるんだ、と目標を定めたあの日。

その後いろいろなことがあって目標は達成できなかったけれど
先生が大好きだったショパンのピアノ曲と、
あらゆる種類の音楽がある国と言っておられたスペインはわたしも大好き。

今でもショパンの曲を弾き、スペインの空を思い描くたびに
厳しくてもやさしかった先生のことを思い出すのだ。

拍手[0回]

PR
2年ぶりに聴いたダン・タイ・ソン

演奏が一層充実したというパンフレット言葉どおり
強靭な指の力に裏打ちされたタッチは一段と研ぎ澄まされた上
表現力はふくよかさが増したような気がします。

うれしかったのはショパンの舟歌を聴けたこと。
指がよく見える席だったので、神技のような3度和音のトリルをしっかり目に焼きつけることができました。
曲全体を通して、なんと繊細で美しい音!

一方、フランクの前奏曲:コラールとフーガは全身全霊を込めた力強ささえ感じました。
最終局の幻想即興曲は、自分が演奏した物と本当に同じ曲なの?と、感激するばかり。

ダン・タイ・ソンは大好きなピアニストなので、
山梨に来てくれた時にはできるだけ行きたいと思っています。
ベトナム戦争のさなか、疎開地で紙鍵盤を叩いていたという彼も
いわば戦場のピアニストの一人でしょう。

そんな来し方と、夫が愛したピアニスト、ということも加わりますが
純粋に演奏だけ聴いて大好きになれたのが
ダン・タイ・ソンというピアニストです。

この夜のコンサートに備えてドビュッシーの前奏曲を少し予習しておきました。
なかなか馴染めない作曲家でしたから、コンサート中飽きてしまったら...、
などと考えたからです。
しかし、それは杞憂でした。

むしろ、あらかじめ聴いていたCDでは印象に残らなかった数曲が
ダン・タイ・ソンの指にかかると
まるでステージの上に巨大なスクリーンが現れて
きらびやかな映像を写し出します。
第1曲の“霧”では木漏れ日揺れる森を流れる朝霧が、
終曲の“花火”は見事なグリサンドでポンヌフ の夜空で開く極彩色の花々が。


拍手[0回]

ショパンのソナタ第2番と第3番、ポリーニ盤とダン・タイ・ソン盤につづいて
マルタ・アルゲリッチ盤を聴くことができた。

なんという人間の臭いのする演奏!

ポリーニは研ぎすまされたダイヤモンドのようで、ダン・タイ・ソンは叙情的だが
アルゲリッチのそれは、体温が感じられるような、汗のほとばしりを浴びるような感覚。

この熱さはラティーナである彼女の血なのか。
言わば、“褐色の葬送”。

確かなテクニック、鮮やかで華麗なタッチは言うまでもないが
こんなに“人間の生”を感じさせるショパンのソナタを聴くのは初めてだった。

Martha Argerich - Chopin: Piano Sonatas Nos. 2 & 3

Martha Argerich - Chopin: Piano Sonatas Nos. 2 & 3

拍手[0回]

こちら でも書いたとおり、やっとショパンのエチュードを弾けるようになった。

毎日じっくり練習していると、なぜこの曲集が多くのピアノ弾きたちに愛されているか分かる。
譜読みをして弾きこなすにはとても難しいのだが、弾いていてとても楽しい。
指示されている指使いができるとうれしいし、微妙な♮など半音の使い方に驚くこともしばしば。

どうしてこんな美しいメロディーが作れるのかな〜?
同じ練習曲でもツェルニーなどとは全く違う。

仕上がりにはまだまだほど遠いが、
ピアノの醍醐味というのは、こういった曲を弾けるようになることなのだと身をもって実感できた一曲だ。

拍手[0回]

めでたくピアノ発表会も終わり
エディット・ピアフへのオマージュも何とか仕上がったので新しい曲に入りました。
ショパン作曲エチュード25-2 。(音が出ます。ご注意を)
初めてのエチュードですー。

で、譜読みを始めて一週間。

なんかね、すごく自然に曲が頭の中に入ってくるの。
エチュードの中で一番簡単だと言われても、きっとすぐには弾けないだろうな〜と覚悟していたけれど(もちろん、難しいのは難しいのですが)
意外とスラスラ弾けるんです。
音に無理がないというか、馴染んだ音符の並び方というか・・・・・・。
暗譜もできそうだし。

最近、カスキだのヘンゼルトだとプーランクだのに浮気して、やっと気づいたショパン本来の素晴らしさ!
ああ、やっぱりわたしはショパンが好きだわ〜♡♡♡ 
Maurizio Pollini - Chopin: Etudes, Opp. 10 & 25

Maurizio Pollini - Chopin: Etudes, Opp. 10 & 25


MIDI提供:Piano1001

拍手[0回]

仕事の合間に行った本屋で
パッと目に入った皇帝陛下の写真。

思わず買ってしまったその雑誌には、皇帝陛下へのインタビューが載っていた。

う〜ん、

何でインタビューアーの言葉がこんなに多いのさっ!目障りっ!!
陛下のお答えは半分ほど。
まー、しょうがないか。

収穫は、来年10月に再来日公演があるということ。
今度こそはe+とかチケぴ、早めにチェックして、小遣いも節約して絶対行くぞ!
どうか、その日までお元気でね、皇帝陛下!


Maurizio Pollini

拍手[0回]

子供の頃、親が買ってくれたピアノ曲のレコードに収録されていた曲。

冒頭の下降していくアルペジオがあまりにも印象的で、いつかきっと弾いてみたいと思い続けていた曲 の一つだ。
この部分は、いわゆる”身投げ”と言われているらしい。
確かに、落ちて、落ちて、落ちて、さらに深く落ちて・・・・という感じ。

その後、物悲しくも美しいメロディーが続く。 ♪

中間部は、いかにもロマン派らしい歌い上げるようなフレーズ。どこか「冬の旅」の「おやすみ」や「溢れる涙」を彷彿とさせる。
この曲、一昨年程前に挑戦したのだが、とても憧れていたにもかかわらず、いざ自分で弾いてみると飽きてくる。
なぜだろう?

美しいメロディーと豊かな情感、そしてテクニックとしてはそれほど苦労することもないのに。

いろいろ考えてみたが、結局、どれほど好きでも自分の感覚に会わない曲があるものだということが分かった。
今でもこの曲は大好き。誰かが弾いてくれるなら迷わずリクエストしたいけれど
ただ、自分では弾きこなせない曲の一つだと思う。


Radu Lupu - Ultimate Piano Classics: The Essential Masterpieces - 4 Impromptus, Op. 90, D. 899: No.3 in G flat: Andante

拍手[0回]

発表会に演奏するこの曲も、やっと何とか仕上げの段階。
そこで、というわけではないが、演奏にも少し余裕が出て来たので、今日は手元にある音源を聴き比べてみた。

1.ガブリエル・タッキーノ   とても速く弾いている。音もきつい感じ。物悲しげというより、がやがやっとしている。この演奏は、わたしに取ってはあ   まり参考にはならないみたい。(PIANO EVERに収録)

2.田部 京子   穏やかだけど華やか。緩急がはっきりしていて、作曲者の気持ちをよく表しているのではないかと思う。音も整っている。わたしはこの演奏が自分の持っているものの中では一番好き。(田部京子ベスト〜CDデビュ−10周年記念盤 に収録)

3.演奏者不明   MIDIデータなので音のバランスが悪い。やはり速い演奏。

プーランクが亡くなったのが1963年なので、まだ著作権が有効ということもあり、ネット上では演奏を公開できないらしい。(著作権料払えば別ですが)
ゆえに参考になる音源が少ないのがちょっとさびしいが、その分、自分の思い入れたっぷりで弾けるかもしれない。


あ、そうそう。先生の演奏も大好き。それがなければ、おそらくわたしはこの曲を知らなかったはず。

「エディット・ピアフへのオマージュ」を発表会で弾くなんてね…。ある意味、とってもうれしい。

エディット・ピアフへのオマージュ

Olivier Cazal - Piano Music, Volume 3: Improvisations, Theme And Variations, Three Pieces, Napoli, NapoliThree Novelettes - Improvisation No. 15 In C (Hommage A Edith Piaf): Tres Vite

拍手[1回]

マウリツィオ・ポリーニ演奏盤、とうとう借りて来てしまった。


だってだって、とってもカッコいい御大のジャケットが誘うんだもん。(笑)

まだじっくり聴いてないけど、どうなんだろう。
緩やかに首を締められるような感触があるだろうか。


くだらないトラウマから、いい加減に脱皮したいなという切なる願い。

Maurizio Pollini - Maurizio Pollini - Beethoven: Piano Sonatas Op. 27 No. 1 & 2, Op. 31 No. 2 & Op. 53

拍手[0回]

わたしはベートーヴェンは苦手です。弾くのも聴くのも・・・・・・。



相変わらず、虎と馬を引きずってる からなのですが、この曲は好きです。


いや、ほんとはどれも好きなんですが・・・・・・。



ピアノ曲は「エリーゼのために」に始まり、「エリーゼのために」で終わると思ってます。

それに、究極の恋歌だとも。

「エリーゼのために」
Vladimir Ashkenazy - 決定版!ピアノ・クラシック - ベートーヴェン:エリーゼのために


拍手[0回]

昨日のレッスンでめでたくエチュードOp.25-2が終わって(5ヶ月もかかった;_;)

これから取り組む曲は大好きなノクターンから。
Op.15-3です。
あまりメジャーじゃないので音源がない。うううう。
で、お聴かせすることができません。残念!

さて、この曲は弾いたことがないけれど知っていたので、初見でかなりの線までいけました。
一カ所、両手で複雑な和音を奏でるところだけちょっと苦労しそうだけど、
すっごくきれいなコラールのような曲なので仕上がりがまたまた楽しみ。

Vladimir Ashkenazy - Ultimate Chopin - Nocturne No. 6 in G Minor, Op. 15, No. 3

Vladimir Ashkenazy - Ultimate Chopin - Nocturne No. 6 in G Minor, Op. 15, No. 3

拍手[0回]

今日は、なけ無しの仕事しながらポチポチとネットサーフィンもしてました。
すんません。

で、見つけたのがこのキワモノ。

超絶技巧の鬼
ひぇ〜〜〜〜!
マイケル・フィニッシーですってさ!
名前からして終わってるっつーか・・・・・・。
顔はほれぼれするほどいいのに。

そのもの凄い曲の楽譜がこれです。Verdi Transcription( ←あ、リンク切れ?)

「な、なんじゃこれは〜〜〜っ!」って松田優作でなくても叫ぶわな。
実際に聴くと音が多過ぎてうるさいそうな。

もうひとつのは 超絶技巧の極北 !
ソラブジって人なんだって。
なんか、空無事って表記されてます。
うわ、お経のようだ。こわっ!

どちらのお方も、人間技では弾きこなせないようなピアノ曲作って
何が面白いんだか。
自己満足?それとも・・・・・。

やっぱりわたしの好みはショパンの曲だなー。
あ、そんなこと言っても最近は、プーランクとかラフマニノフにも傾いてる。

先生、早く「エレジー」聴かせてね。なんちって。

拍手[0回]

うれしいですねー!

一昨年に続き、今年もいらっしゃいます、ポリーニ皇帝陛下。

お、サントリーホール の方は大好きなショパンのソナタ第2番じゃないですか!
これは行きたい!行かねば!! 絶対行くぞ!!!(ね、ね、行こうね、先生っ!)
もうひとつのみなとみらいホールは、恐らくわたし死ぬので、行けない、イケナイ、とほほのほ。

しかし、さすがに当代随一のピアニスト。チケット高いな。
なんと、S席22000円! 一番安いC席でも9000円かー。
こちら のお方なら3回半分。まっ!あちら でも2回半は行けるじゃーないのー。
(...は、半って...?)

幾重の障害乗り越えて、思いは5月10日のサントリーホール!
あ〜ん、生であの完璧パーペキ度500%の演奏が聴けると思うと今からドキドキだわん!!

だけど、チケット取れるかな?
あはは、もうその時点で無理なんだよなー、きっと。

拍手[0回]

あらら、冒頭から凄いのが出ましたね。




これ、ベートーベンのソナタ「ワルトシュタイン」の楽譜です。
ダダダダダダダ...って続く低音部、ある方が“道路工事”と称しておりました。
まさにアスファルトをたたき割る、あの大騒音そのものですよ。

ベートーベン、“楽聖”って呼ばれてますねー。
でもわたし、この大音楽家のピアノ曲ダメなんです。
先生はわたしに叙情的な曲よりこういう力強い展開の曲を弾かせたいらしいのですが、
断固!拒否してます。

かくしてその理由は・・・・・。

まだ思春期の16才。
出来れば音大行きたいと頑張って練習に明け暮れて(でもないか)ましたね。

で、その年の発表会。
ベートーベンのソナタ「悲愴」第一楽章を弾いたんですが....。
ある箇所でつかえた途端、頭の中真っ白・・・・・・。
どうしようが楽譜が出てこない、指も動かない、冷や汗だけはだくだく出てくる。
誰も助けてくれない、どうすることもできない、
ステージ上のわたしは孤立無援、四面楚歌。
『先生ごめんなさい、お父さんごめんなさい』って心の中で謝ってました。
ああ!なんと悲愴な状態・・・・・。

この出来事でわたしは音楽の道はきっぱり諦めたのよ。
進学はおじゃんになるわ、父には裏切り者呼ばわりされるわ、でその後もハチャメチャ。

だから今でもベートーベンのピアノ曲はまったくダメ。
体が受け付けませんね。

聴いてるだけで、
首の周りをゆるく閉められるような、気道が狭められるような
やり場のない恐怖感、とでもいいましょうか。
虎も馬も羊も狸も猪も、その他諸々の動物が
まだまだわたしの足元にしつこくまとわりついてるらしい。

「あー、こうなりゃなんでもかんでも、み〜んなまとめてかかってらっしゃい!」
なんて感じで乗り越えられる日はいつの事やら。

いい年して、未だに思春期のトラウマから抜けきれず
動物園丸ごと引きずってるおばさんなのでした。だは。

拍手[0回]

わたしゃ小心者の上がり症・・・・・。

これは、子供の頃からず〜っと引きずっている事実なのよ。
きっと、こんなに気が小さくなかったら、今頃もっと出世してたかも、
と思ってしまうの。(♯何思い上がってんじゃい!)

で、今ピアノを教えていただいている先生のお教室には、
大人になってからピアノを習い始めたけれど、
発表会など人前で弾く時にコチンコチンになってしまう方々が揃ってしまった。
“類は友を呼ぶ”ということでしょうかね。
そこで、先生が半年に一度、ステージ慣れするための小さな発表会を企画してくださっている。
今年の春の練習発表会は2月28日。もうすぐなのだ〜〜〜!
これは去年の春。“Le Petit Concert -printemp-”

今回わたしが演奏するのは平井康三郎作曲「幻想曲さくらさくら」。→聴いてみたい方はこちらのサイバーコンサートから検索してね。
知る人ぞ知る、の発表会向き美酒爛漫?花びらひらひら系の曲。               
先生がこの曲を聴かせてくださった時には
まるで平安の都の庭園で船遊びをするやんごとなき方々と
池に舞い踊る桜吹雪が見えたのですがね。

が、しかし!
ついこの間、ピアノ教師の経験があるハマのヨーコにわたしの演奏を聴いてもらったのだが、
なんと、「なんだか『あ〜れ〜〜〜〜、お代官様、お許しください〜!』って感じだね」
というモノ凄い感想だった!

げげっ!
雅で華やかなこの曲も、時代劇大好きのわたしが弾くと、
『ふふふ、越後屋、そなたも悪よの〜〜〜』とか
『この紋所が目に入らんかっ!』『んじゃ、入れてみようか?』
てなことになっちゃうのかしらん?

わりーねー。根がパタリロなもんで。
『♪だ〜れが殺したクックロビン♪』ときたもんだ。

こういうくだらんことWeblogに書き込むくらい気軽に
ステージ上でピアノが弾けたらどんなにいいだろ。
あ”ー、この曲仕上がるかしら?
2月28日は一体どうなることやら・・・・・。

拍手[0回]

わたくし、葬送系の曲が大好きでして、

ショパン、ベートーベンなど
CDかけっぱなしってこともしばしば。

いつも妹に
「朝っぱらから気が滅入るような曲聴かせないでよね(▼▼!)」
とか、
「一日中、こういうの聴いてて、頭がおかしくならないもんかね(!▼▼!)」
って怒られてます。

すまんね〜。
根がちょ、ちょ、ちょ、超ーーーっ明るいもので、
暗くて陰鬱な曲聴いてバランスとってるのよ。なんちって。

で、やっぱり一番よく聴くのがショパンのソナタ第2番(葬送行進曲付き)。
この曲を、大好きな二人が弾いてるので聴きくらべてみた。
ピアニストはマウリツィオ・ポリーニとダン・タイ・ソン。
(較べるなんて恐れ多いお二人ではありますが...あくまでも好みの問題ってことで、はい。)

ポリーニ氏のはもう、完璧!!
緊迫感、恐怖感と諦観が、まるで、緻密に隙もなく設計された構築物を見るようだ。
第一楽章、第二楽章を考えられないほどの速さで駆け抜けてゆく。
そして、第三楽章は深い悲しみのマーチが響き、やがて救済が差し伸べられるような美しい風景を描く。
最終章は強弱の起伏を極限まで抑えてあるためか、死への恐れが否応なく増大する。
なんと無気味なユニゾン。
そして突然フォルテシモの終局に至り、すべてを締めくくっている。

それに対して、ダン・タイ・ソン氏はあくまでも詩情豊か。
不安をかき立てるはずの第一楽章から、テンポが緩やかで繊細さを感じる。
第二楽章のスケルツォも、物足りなくなるほどゆっくり演奏している。
しかし、第三楽章はもうこのピアニストの素晴らしさが存分に生かされた演奏。
ひとつひとつの音が涙の粒のように輝いている。
叙情的で憂いに満ちた葬送行進曲だ。
第四楽章はポリーニ氏とは対照的に、強弱がはっきりしている。
緊張感や不安感はあまりないが、メロディーが曖昧なユニゾンさえロマンチックだ。

あーあ、こんなにエラそ〜に書いたけど、これはあくまでも私見ですので。
どちらも好きなんだけど、今のところはポリーニ氏のをよく聴くかな。
死を前にした作曲家がこの曲に込めたやり場のない不安や恐怖。
聴く者まで同じ感覚に引きずり込んでしまうほどの緊迫感。
それでいて、追う者をはねつけるような冷徹さがたまらない。

しかし、ほんとに暗く落ち込んでるときには癒されないだろうな。
そういうときには詩情豊かななダン・タイ・ソン版を聴こう。
と、どちらにしても葬送系から離れられないわたしなのでした。

拍手[0回]

久しぶりに胸にジン!ときた歌です。
歌ってるのは沢田研二、そう、ジュリーです。

昔のような、ギンギンハデハデ衣装に突き抜けるような高い声じゃありません。
ちょっとかすれて年相応に太くなった声(体型もか)で歌い上げてます。

「幸せっていうのは単に幸運ってことじゃ掴めないよ」って感じで
これまでの半生を語るような歌です。

『耒タルベキ素敵』 っていうCDに入ってます。
この方のCD、今では普通のCDショップでは並んでませんし、TSU○○YAなんかにもありませんね。
でも、機会があったら聴いてほしいな。
なかなか聴きごたえありますよ。

拍手[0回]

<< 前のページ
ご訪問




ようこそ!


当ブログへのご訪問、どうもありがとうございます。

 皆様はおそらく、某かの情報を得るためにお越し下さっていることと思います。 しかし、当ブログは気まぐれで無知で、音楽については”下手の横好き”な管理人が気の向くままに書き込んでいるサイトです。

   故に、役立つ情報、耳寄りな話はほとんどありません。せっかくご訪問くださったのに、肩すかしのようで本当に申し訳ありません。

 このような管理人の変なつぶやき、独断と偏見に満ちたブログをご覧になって 『何じゃこりゃ?」とお思いになった方、「ぎゃっはっは」と笑ってくださった方などがいらっしゃいましたら、管理人としても大変うれしく思います。

 それでは、これからもよろしくお願い申し上げます。 



管理人:美咲麗華
今これ聴いてます


おすすめ   
 iTunes Music Store(Japan)

HMVジャパン

P ユニデンダイレクト



パイオニアオンライン

イタリアーナ 村治佳織 - グリーンスリーヴス ~シェークスピア時代の音楽 - 16世紀の7つのイタリア・リュート音楽 イタリアーナ (キレゾッティ編) アフィリエイトならリンクシェア
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
リンク
素材提供:Moonbow
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
Lihua
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]