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Evening tales of Music 忍者ブログ
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ピアノを習い始めて漠然と「音楽の先生になりたいな」と思っていたのが
中学校で音楽部顧問の龍先生に音楽を習ってから、それがはっきりした目標になった。

部活のブラスバンド部で、憧れのクラリネットに割り当てられず、とんでもない任命が来た。
指揮者だ!

わたしは元々リズム感がないし、人をまとめるなんてことできるはずもないのに・・・・・。
全く自信がなかったので、見様見まねで振った指揮棒は散々なものだった。

そんなわたしの姿を見るに見かねてか、先生が放課後に個人的に指揮法を教えてくださった。
何度も何度も、まさに“手取り足取り”という感じだ。

先生の体温が背中から伝わってくる。

キュッキュッと歯切れよく動く指、ピシッと止まる手首の動き。
わたしの手を包み込む手のほんのりとした温かさ。

自信なく指揮棒を動かした後、先生の顔をのぞき込むと
「わたしの顔を見なくてもいいから、しっかり鏡で自分の動きを確かめなさい!」
と厳しい表情と言葉で叱られた。

この、先生のかなり厳しい個人指導のおかげで、ぎこちないとはいえ何とか指揮棒が振れるようになり
授業を通しても音楽の楽しさを知ることができた中2の頃。
しかし、その年の終わり頃、先生は7歳の息子さんをたった一人残して亡くなられた。
おそらくまだ40歳にはなっていなかっただろう。
それはもう悲しくて悲しくて、母の胸で泣き崩れてしまった。

それからというもの、「音楽の先生になりたい」という気持ちは、
「龍先生みたいになりたい」という強い願いに変わっていったのだ。

先生と同じ山○大学の教育学部音楽科へ行って、
国語のお免状も取って中学校の先生になるんだ、と目標を定めたあの日。

その後いろいろなことがあって目標は達成できなかったけれど
先生が大好きだったショパンのピアノ曲と、
あらゆる種類の音楽がある国と言っておられたスペインはわたしも大好き。

今でもショパンの曲を弾き、スペインの空を思い描くたびに
厳しくてもやさしかった先生のことを思い出すのだ。

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