NINJA-TOOLS
Evening tales of Music 忍者ブログ
大好きな音楽を集めました
[43]  [81]  [80]  [79]  [78]  [77]  [76
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

わたくし、葬送系の曲が大好きでして、

ショパン、ベートーベンなど
CDかけっぱなしってこともしばしば。

いつも妹に
「朝っぱらから気が滅入るような曲聴かせないでよね(▼▼!)」
とか、
「一日中、こういうの聴いてて、頭がおかしくならないもんかね(!▼▼!)」
って怒られてます。

すまんね〜。
根がちょ、ちょ、ちょ、超ーーーっ明るいもので、
暗くて陰鬱な曲聴いてバランスとってるのよ。なんちって。

で、やっぱり一番よく聴くのがショパンのソナタ第2番(葬送行進曲付き)。
この曲を、大好きな二人が弾いてるので聴きくらべてみた。
ピアニストはマウリツィオ・ポリーニとダン・タイ・ソン。
(較べるなんて恐れ多いお二人ではありますが...あくまでも好みの問題ってことで、はい。)

ポリーニ氏のはもう、完璧!!
緊迫感、恐怖感と諦観が、まるで、緻密に隙もなく設計された構築物を見るようだ。
第一楽章、第二楽章を考えられないほどの速さで駆け抜けてゆく。
そして、第三楽章は深い悲しみのマーチが響き、やがて救済が差し伸べられるような美しい風景を描く。
最終章は強弱の起伏を極限まで抑えてあるためか、死への恐れが否応なく増大する。
なんと無気味なユニゾン。
そして突然フォルテシモの終局に至り、すべてを締めくくっている。

それに対して、ダン・タイ・ソン氏はあくまでも詩情豊か。
不安をかき立てるはずの第一楽章から、テンポが緩やかで繊細さを感じる。
第二楽章のスケルツォも、物足りなくなるほどゆっくり演奏している。
しかし、第三楽章はもうこのピアニストの素晴らしさが存分に生かされた演奏。
ひとつひとつの音が涙の粒のように輝いている。
叙情的で憂いに満ちた葬送行進曲だ。
第四楽章はポリーニ氏とは対照的に、強弱がはっきりしている。
緊張感や不安感はあまりないが、メロディーが曖昧なユニゾンさえロマンチックだ。

あーあ、こんなにエラそ〜に書いたけど、これはあくまでも私見ですので。
どちらも好きなんだけど、今のところはポリーニ氏のをよく聴くかな。
死を前にした作曲家がこの曲に込めたやり場のない不安や恐怖。
聴く者まで同じ感覚に引きずり込んでしまうほどの緊迫感。
それでいて、追う者をはねつけるような冷徹さがたまらない。

しかし、ほんとに暗く落ち込んでるときには癒されないだろうな。
そういうときには詩情豊かななダン・タイ・ソン版を聴こう。
と、どちらにしても葬送系から離れられないわたしなのでした。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ご訪問




ようこそ!


当ブログへのご訪問、どうもありがとうございます。

 皆様はおそらく、某かの情報を得るためにお越し下さっていることと思います。 しかし、当ブログは気まぐれで無知で、音楽については”下手の横好き”な管理人が気の向くままに書き込んでいるサイトです。

   故に、役立つ情報、耳寄りな話はほとんどありません。せっかくご訪問くださったのに、肩すかしのようで本当に申し訳ありません。

 このような管理人の変なつぶやき、独断と偏見に満ちたブログをご覧になって 『何じゃこりゃ?」とお思いになった方、「ぎゃっはっは」と笑ってくださった方などがいらっしゃいましたら、管理人としても大変うれしく思います。

 それでは、これからもよろしくお願い申し上げます。 



管理人:美咲麗華
今これ聴いてます


おすすめ   
 iTunes Music Store(Japan)

HMVジャパン

P ユニデンダイレクト



パイオニアオンライン

イタリアーナ 村治佳織 - グリーンスリーヴス ~シェークスピア時代の音楽 - 16世紀の7つのイタリア・リュート音楽 イタリアーナ (キレゾッティ編) アフィリエイトならリンクシェア
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
リンク
素材提供:Moonbow
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
Lihua
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]